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サイクル遅延とスループットの区別
N 段遅延線の観測基準を定め、レイテンシとスループットを定量的に計算します。
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「N サイクル後」の始点を定めます
エッジ k で初めて bit 0 に取り込まれたビットは、N ビットシフトレジスタレジスタ 複数ビットの状態を記憶する回路です。このコースの同期式レジスタは、クロックエッジで定められた入力を記憶します。 詳しく見るの bit N-1 にエッジ k+N-1 で届きます。最初の取込みから最後の取込みまでは N-1 周期です。
一方、前段レジスタがエッジ k で新しいビットを出すなら、シフトレジスタの最初の取込みは通常 k+1 です。その場合、出力までは N 周期です。二つの説明は始点が違うため異なるのであり、矛盾しません。
d[k] をエッジ k で受け入れた入力と定めると、レジスタが入力データで満たされた後は次の関係が成り立ちます。
遅延が長くても毎サイクル結果を出せます
周期 T で各エッジに一ビット受けるなら、定常状態のスループットスループット 単位時間に受け入れる、または完了する処理の数です。パイプラインは個々の処理の遅延を短くしなくても、スループットを高められます。は ビット/秒です。N を増やすと記憶深さと遅延は増えますが、連続受入が可能ならスループットは変わりません。
4 段遅延線、100 MHz なら一周期は 10 ns、定常スループットは 100 Mbit/s です。「一ビットの通過に時間がかかる」と「次のビットを入れるにはその間待つ必要がある」は別の主張です。
下の各列は立上りエッジ立上りエッジ クロックが 0 から 1 に変わる瞬間です。CLK=1 の区間全体を指すレベルとは区別します。 詳しく見るの記録です。入力はエッジ直前、「更新後」の状態は更新直後です。並びはサンプル順で、物理的な伝搬遅延伝搬遅延 入力が変わってから、出力が正しい値に安定するまでの時間です。論理式の等価性と時間特性は別の性質です。 詳しく見るではありません。3 段遅延線で A は E0 に最初の段へ入り、E2 直後に最後の段に届きます。同時に B と C が前の段を埋めます。ダッシュはまだ無効なスロットです。
波形データを表示
| 信号 | 波形 | バスの値 |
|---|---|---|
| エッジ | 2345 | E0 → E1 → E2 → E3 |
| 受入データ | 2345 | A → B → C → D |
| 更新後 stage0 | 2345 | A → B → C → D |
| 更新後 stage1 | 2345 | - → A → B → C |
| 更新後 stage2 | 2.34 | - → A → B |
停止があれば有効な移動数で計算します
enable または accept が 0 のエッジではビットは移動しません。この場合、固定の実時間遅延は言えず、受け入れたエッジ数に対する遅延だけ定められます。出力がいつ有効か分かるよう、valid もデータと同条件で移動させます。
パイプラインパイプライン 計算をレジスタで区切った段に分け、複数入力を重ねて処理する構造です。データ・valid・制御信号の段をそろえる必要があります。 詳しく見るを遅延短縮の技術としてだけ説明すると誤解を招きます。組合せ経路を分けてクロックを高める代わりに、レジスタ段とサイクル遅延を追加する場合が多いためです。面積・電力・周波数のトレードオフは次のコースで詳しく扱います。
自分で考えてみましょう
5 ビット遅延線でエッジ 10 に bit 0 へ取り込まれたビットは、停止なしならどのエッジで bit 4 に現れますか。途中に enable=0 のエッジが二つあればどうですか。
解説を見る
停止なしならエッジ 14、二回停止すればエッジ 16 です。最初の取込み後に四回の追加移動が必要です。ここでの始点は外部入力レジスタの更新ではなく、bit 0 に取り込まれた時点です。