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万能ゲート:NAND だけで回路を作る

NAND・NOR の機能的完全性を回路構成で示し、XOR の中間信号を検証します。

「あらゆる回路」の意味する範囲

NAND だけで NOT・AND・OR を作れます。有限個の入力を持つ任意の組合せ論理関数は、これらの演算で表せます。この意味で NAND は万能ゲート万能ゲート 一種類のゲートを繰り返して任意のブール関数を構成できるとき、そのゲートを万能ゲートと呼びます。代表例は NAND と NOR です。です。記憶・クロック・配線・電力の条件まで、一つの NAND が解決するという意味ではありません。

a‾=NAND⁡(a,a)\overline a=\operatorname{NAND}(a,a)
ab=NAND⁡(n,n),n=NAND⁡(a,b)ab=\operatorname{NAND}(n,n),\quad n=\operatorname{NAND}(a,b)
a+b=NAND⁡(NAND⁡(a,a),NAND⁡(b,b))a+b=\operatorname{NAND}(\operatorname{NAND}(a,a),\operatorname{NAND}(b,b))

NAND の両端子に同じ入力を接続すると NOT になります。AND は NAND の後でさらに否定否定 0 を 1 に、1 を 0 に変える NOT 演算です。式の上の線は、その下の式全体に NOT を適用することを表します。 詳しく見るし、OR はド・モルガンの法則ド・モルガンの法則 AND の結果の否定は各入力を否定した OR と等しく、OR の結果の否定は各入力を否定した AND と等しくなります。 詳しく見るで構成します。NOR も入力をまとめて NOT にでき、同様の構成で万能性を示せます。

四つの NAND で XOR を作る

中間信号を次の順に定義します。

n0=ab‾,n1=an0‾,n2=bn0‾,y=n1n2‾n_0=\overline{ab},\quad n_1=\overline{a n_0},\quad n_2=\overline{b n_0},\quad y=\overline{n_1n_2}
abn0n1n2y
001110
011101
101011
110110
共有する中間信号で XOR を作る
  1. 最初の NAND: n0 = NAND(a, b)
  2. 中間の二つの NAND: n1 = NAND(a, n0); n2 = NAND(b, n0)
  3. 最後の NAND: y = NAND(n1, n2)

第 2 段の二つの NAND は並列です。ゲート数は合計 4 個ですが、最長の論理経路は 3 段です。各ゲートが最大 2 ns の単純なモデルなら、最大経路の遅延和は 6 ns です。実際の負荷と配線による変化は別途考慮します。

四つの NAND の結果を XOR と照合
XOR · 真理値表
aby
000
011
101
110

表の四行を自分で埋め、上の XOR と比較してください。機能等価とは、すべての入力で出力が一致するという主張であり、ゲート数や伝搬遅延伝搬遅延 入力が変わってから、出力が正しい値に安定するまでの時間です。論理式の等価性と時間特性は別の性質です。 詳しく見るも同じという主張ではありません。

自分で考えてみましょう

NOR だけで NOT と AND を作る式を書いてください。AND 構成のゲート数と最長経路の段数はいくつですか。

解説を見る

NOT a=NOR(a,a) です。AND は NOR(NOR(a,a), NOR(b,b)) です。二つの入力否定と最後の NOR で合計 3 ゲート、最長経路は 2 段です。

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